ようこそ! 高橋忠夫のハードウェアの部屋へ
ここでは私が関心を持っていることを紹介します。

最終更新 2015年 6月 23 日      公開日2005年1月16日


パソコンのハードウェアを学びたい人のために


下記のようなことをやります。
   1..メモリーの増設
   2..ハードディスクを大きな容量のものに交換する
     3..古いパソコンに新しいOSを入れる
        (例:95マシンをMeにする、98マシンをXPにする、Windowsを削除してリナックスマシンにする)
     4..複数OSのマルチブート環境にする 例:XP、ビスタ、Windows 7、リナックス(Ubuntu、Fedora)
       (電源投入直後に起動するOSを指定できます。)
     5..Cドライブの領域が少なくてお困りの方
     Dドライブの領域を減らして、その分Cドライブの領域を増やせます。
	逆にCドライブしかなくて、Dドライブを作りたい方
	 Cドライブの領域を減らして、その分Dドライブとして使えるようにできます。
   6..再セットアップ用CD-RやDVD-Rを作成する
     7..起動しなくなったWINDOWSパソコンから、データを救出する
     8..ハードディスクの内容を完全に消去する

上の作業をするためには、Windows以外のOSで動くツール(道具)が必要です。
そのひとつがリナックス上で動くUbuntuのライブCD(CD-ROMドライブから起動する)です。

まずUbuntuのライブCDを作成します。
ここから
ubuntu-ja-10.10-desktop-i386.iso(CDイメージ) をダウンロードして、CD-Rにイメージファイルとして
(isoファイルとして)書き込みます。詳しいやり方は
ここにあります。

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 1..メモリーの増設
型番を指定して、使用されているメモリーの搭載可能量と速度を知る方法
基本的には取扱説明書(マニュアル)を読む。
メモリーメーカーのホームページに記載あり。
http://buffalo.jp/taiou/kisyu/index.html
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2..ハードディスクを大きな容量のものに交換する
型番を指定して、交換方法を知る方法
以下のホームページを参考にしてください。
注意!! ハードディスクを交換すると、メーカーの保証期間内であっても以後無償修理を受けられなく
なることがあります。保証書を確認してください。
http://buffalo.jp/stepup/setup/dvn/menu.html
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20080619/1005205/
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20080620/1005263/
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7..起動しなくなったWINDOWSパソコンから、データを取り出す
マイドキュメントやメールデータは、Dドライブに保存するのが一般的ですが、Cドライブに保存されている場合、
OSを再セットアップすると消えてしまいます。これを取り出す方法を解説します。
 
ハードディスクが物理的に壊れてなくて、ファイルシステムも正常ならデータを取り出せる可能性があります。
 
方法
 
1..取り出したデータを保存するUSBメモリを取り付けて、UbuntuライブCDから起動
2..Ubuntuが立ち上がったら、場所、コンピュータ、Cドライブとポイントして、マウント
3..以下のフォルダーをコピーして、USBメモリーに貼り付ける
4..完了したらシャットダウン
5..別のWindowsが正常に動くパソコンに、上のUSBメモリーを取り付けて内容を確認
 
XPの場合
マイドキュメントC:\Documents and Settings\ログイン名\My Documents
メールデータ   C:\Documents and Settings\ログイン名\LocalSettings\ApplicationData\Identities
\16進文字列\Microsoft\Outlook Express
アドレス帳     C:\Documents and Settings\ログイン名\Application Data\Microsoft\Address Book
デスクトップ   C:\Documents and Settings\ログイン名\desktop
お気に入り     C:\Documents and Settings\ログイン名\favorites
ユーザー辞書      C:\Documents and Settings\ログイン名\Application Data\Microsoft\IMJP9_0\imjp9u.dic

 
VISTAの場合
マイドキュメントC:\Users\ログイン名\documents
メールデータ   C:\Users\ログイン名\AppData\Local\Microsoft\Windows Mail
アドレス帳     C:\Users\ログイン名\Contacts
デスクトップ   C:\Users\ログイン名\desktop
お気に入り     C:\Users\ログイン名\favorites
ユーザー辞書   C:\Users\ログイン名\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP10\imjp10u.dic



Windows 7 の場合
マイドキュメントC:\Users\ログイン名\documents
メールデータ   C:\Users\ログイン名\AppData\Local\Microsoft\Windows Mail
アドレス帳     C:\Users\ログイン名\Contacts
デスクトップ   C:\Users\ログイン名\desktop
お気に入り     C:\Users\ログイン名\favorites
ユーザー辞書   C:\Users\ログイン名\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP10\imjp10u.dic
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8..ハードディスクの内容を完全に消去する(ここではUbuntuのライブCDは使いません)
Windows上で「削除」「ゴミ箱を空にする」「フォーマット」などの操作をしても、データはまだハードディスク
から消去されていません。このまま廃棄や譲渡をすると個人情報が流出する危険があります。
そこで、ハードディスク上のすべてのデータを消去するフリーソフト DESTROY を紹介します。
http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se196626.html から
desty31b.zip をダウンロードし、解凍してその中にある desty31b.iso をCD-Rに焼いてください。
詳しい使用法は desty.txt  を見てください。

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以下、改造の一例を紹介します。

注意!! 本記事を参考にして改造しても必ずうまくいくと保証はできません。最悪の場合、パソコンを壊す
こともありえます。自己責任でお願いします。

富士通製 FMV Lifebook FMV-820NUB の改造

中古パソコン店から上記のパソコンを購入しました。
これにWindows XP とリナックスの一種であるUbuntuをインストールしてデュアルブートにし、データ処理を
することを試みます。

購入時の状態
ハードディスクの内容は完全に消去されており、電源を入れてもまったく動きません。
電源を入れてFUJITUUのロゴが出ている時にF2キーを押し、BIOS画面に入ります。
情報タグで見ると、メモリーが256MB、ハードディスクが40GBでした。

情報収集
FMV-820NUB に関する情報を富士通のホームページから集めます。
マニュアルはここからFMV-820NUB を指定するといろいろ出てきます 「FMVマニュアル」(HTML版)が
いいでしょう。


用意するもの
Windows XPが正常に動くパソコン
Windows XP インストール用CD-ROM


改造手順
1..メモリーの増設
メモリーが256MBでは少ないので、512MB増設して768MBにします。FMVマニュアルの第3章7に交換手順が
記載されています。メモリーの種類は第7章1「本体仕様」を見るとPC2100 DDR SDRAM となっています。
購入するときは、「PC2100 DDR SDRAM、512MB、ノート用、FMV-820NUBで使えること」と店の人に念を
おしてください。

2..次にハードディスクのパーティションを作成します。(XP用15GB、Ubuntu用10GB、スワップ用1GB、残りを
共用データ領域約12GBとします。)

上記ライブCDをセットして再起動してください。
「コンピューターに変更を加えないで〜」を選んでEnter
約5分後、Ubuntuが立ち上がります。
システム、システム管理、パーティションエディタ とポイントして、Enterします。
すると現在のハードディスクの状態が表示されます。


未アロケートでないときは、領域をすべて削除し、未アロケートにしてください。

XP用作成 未アロケートの所を右クリック、新規として
新しいサイズ=15000、種類=プライマリパーティション、ファイルシステム=ntfs、追加 

Ubuntu用作成
未アロケートの所を右クリック、新規として
新しいサイズ=10000、種類=プライマリパーティション、ファイルシステム=ext3、追加

スワップ領域作成
未アロケートの所を右クリック、新規として
新しいサイズ=1000、種類=プライマリパーティション、ファイルシステム=linux-swap、追加

共用データ領域作成
未アロケートの所を右クリック、新規として
種類=プライマリパーティション、ファイルシステム=ntfs、追加

以上でハードディスクに加える変更の予約ができました。
編集メニュー、すべての操作を適用 とすると実行されます。約3分で完了します。

3..XPをインストールする
XPインストール用CD-ROMをセットして再起動してください。 インストール先を先ほど作成した15GBの
パーティションに指定します。あとはふつうの新規インストールと同じです。

4..Ubuntuのインストール
UbntuのライブCDをセットして再起動してください。
Ubuntuをインストール を選んでenter
約5分後インストール開始画面になります。
「進む」をクリックしていけば、「ディスクの準備」画面に来ます。
「手動」を選んで「進む」
先ほど作成したUbuntuのパーティションを選んで、「パーティションを編集」
利用方法=ext3、パーティションの初期化にチェックを入れる、マウントポイント=/ として OK
「あなたは誰ですか」の所で、名前とパスワードを入れます。
     (忘れないようにメモしといたほうがいいです。)
「進む」を2回クリック後、「インストール」クリック
これでハードディスクにUbuntuがインストールされます。

完了後再起動すると、UbuntuとXPのデュアルブート環境に
なっています。